MRIで自分たちのセックスを撮影したカップル
こんにちは、ファイトクリニックのドクター林です。本日のテーマは「自分たちのセックスを科学に捧げたカップル」のお話です。
セックスを科学することは難しいのですが、それをMRI(磁気共鳴映像)撮影装置で実現した研究があります。
前回、女性が気持ち良くなる方が妊娠率がアップするというお話をしました。そのなかで女性は気持ち良くなると、子宮の位置が移動して立つと言いました。それは20年ほど前に世界的に権威のある医学雑誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」(BMJ)に掲載された、オランダの研究チームの研究が元になっています。
タイトルは「性行時、そして女性の性的興奮時における男女の性器の磁気共鳴映像(MRI)」です。セックスしているときに性器などはどう変化するかを調べるために、MRI装置でセックスを撮影したものです。ボランティアで8組のカップルと3人の女性が集まり、実験が行われ、3組のカップルは2度セックスをし、3人の女性はオナニーをしてもらい、撮影に成功したそうです。カップルはまず女性が仰向けに寝て下半身を撮影した後、パートナーの男性と合流してもらい、セックスをし、その後、男性が退室した後、女性は自分で自分を刺激し、女性が絶頂に達するタイミングで合図をしてもらいそれを撮影したのです。
この研究は当時、最も多く読まれた論文になったそうです。ちなみに、セックスをした1組のカップルの男性以外はバイアグラを飲んで実験に臨んだそうです。